映画考察
～ＡＫＩＲＡ～ テクノロジーの観点で
不惑のおっさん、MOSSA11号です
家の中を片付けていて、こんなものを発見しました
「ＡＫＩＲＡ」のVHS
※以降、ネタバレ含みますのでご注意ください！
そして、持っててよかったビデオデッキ!!
ババーン!!!
【あらすじ】
・舞台は、２０１９年、ネオ東京
さらに、なんと２０２０年に東京オリンピック開催を控えてるぜェ
・金田：俺たちゃ健康優良不良少年、バイクで暴走中！
・仲間の鉄雄（金田コンプレックス持ち）がバイクで事故って、軍に捕まって、超能力者になっちまった （なんでやねん）
・鉄雄：超能力すげェェ！俺が助けてやるぜ、カネちゃんよぉ
・軍のモヒカン大佐：鉄雄の能力は危険過ぎるんで、SOL（衛星兵器）でぶっ飛ばすンゴ
・金田：鉄雄の暴走、ケジメは俺が取る！
・鉄雄・金田・アキラ：あああああアアアアアァァァァァ！！！
登場人物が全く足りませんが、概ねこんな内容かと （全然ちがう）
【金田のバイク】
主人公、健康優良不良少年の金田の愛車です！
「ＡＫＩＲＡ」といえば、この、スライドブレーキのシーン！といっても過言ではありません
スペック
・常温超伝導発電機
・１２，０００回転、２００馬力
・セラミックツーローターの両輪駆動、バックも可能
・ABS
一部機能は、現在実現できているようですが、特に、常温超伝導の実現は、完全にオーバーテクノロジーですね､､､!!
超伝導は、電気抵抗がゼロとなり、エネルギーの損失無しに電力を送ることができる技術です
現在では、約ー１４０℃で超伝導になる物質が発見されていますが、まだまだ常温での実現には至っていない技術ですね
金田：「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ､､､!!」
エンジンじゃなくてモーターなんですね､､､
【絶対零度での保存技術】
物語の核心ともいえるアキラの能力の分析のため、軍は、アキラの肉体を、ほぼ絶対零度で保存しています
絶対零度は、物質のエネルギーが最低の状態（原子の震動がほとんど無くなった状態）で、摂氏－273.15度という、とんでもなく低い温度です
国際宇宙ステーションでの実験などでは、短時間ですが実現できているようです！
が、冷凍庫にできるほどの技術水準には達していません
【レーザー銃】
劇中のように小型化された兵器としては実現されていない、架空の兵器ですね
劇中では、携帯用のバッテリーとセットで運用されているようです
レーザー銃を持った金田と鉄雄の対決シーンは、二人の葛藤の象徴ですね!!
「俺はまた心配しちまったぜ、、、またベソかいて泣いてんじゃねえかってよ、、、」
「金田、、、お前が目障りだったんだよ、、、ガキの頃から何をするのもお前が指図しやがる、どこにでも出てきてボス面しやがる、、、!!」
「お前もボスになったんだろ？このガレキの山でよ、、、!!」
「かァねェだァァァァァ!!!」
「「さん」を付けろよ、デコ助野郎!!!」
【衛星兵器 SOL】
軍事用の静止衛星に搭載されたレーザー照射兵器
レーザー銃とともに、実現されていないテクノロジーですね、、、たぶん、、、
鉄雄がSOLを破壊するシーン、真空の宇宙空間ということで、無音で描かれており、一層リアリティを際立たせます!
大友克洋氏の原作は1982～1990年、映画は1988年ですが、大友氏の、30年後を見通す目はスゴイ
2020年東京オリンピックも的中させていますし
一方で、技術の見通しは、現在よりも更に先を見ているようです
どういった形で、大友氏の考えた未来の技術が実現されていくのか、楽しみですね
何やら、最近、ハリウッドでの実写化のニュースが流れている「AKIRA」ですが、果たして、ネオ東京の退廃した世界観、かなりぶっ飛んだ性格のキャラを再現できるのでしょうか??
