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不惑のおっさんの0円筋トレと雑記ブログ

自然災害にソナエル  ~ 大雨の災害危険度を、スマホに通知! ~

自然災害にソナエル
~ 大雨で災害が発生しそうなときに、スマホに通知! ~

夏本番です!

旅行や帰省など、良い夏休みを過ごしたいですね!

夏本番、それは一方で、台風シーズンでもあります。
台風は、台風周辺の暴風や大雨だけでなく、台風から離れた地域でも大雨となり、大きな災害となります。

MOSSA11号は、防災についてのセミナーや研修などで、内閣府や気象庁、自治体防災担当の方のお話を聴くことがあります。
その中には、非常に有効な情報がたくさんありますので、いくつかご紹介できればと思います。

前回は、普段から確認しておくべき情報としてハザードマップをご紹介しました。

 


●大雨などで災害の危険度が高まったときに、スマホに通知される危険度分布

台風や集中豪雨などの大雨によって、河川の氾濫や土砂災害などの災害が発生します。
このような災害を防止・軽減するために、気象庁から警報や注意報が発表され、自治体からは避難勧告などが発令されます。


これまでは、災害が発生するような時には、気象庁が注意報や警報、さまざまな情報を発表し、自治体が危険な地域を判断して、避難勧告などを発令していました。
しかし、多種多様な、専門用語だらけの情報が飛び交い、情報の受け手である住民は、何をどのように活用すればいいのか分かりにくい、という状況でした。
また、役所の防災担当セクションが非常時対応に追われ、注意報や警報の発表から、避難勧告などの発令に時間を要してしまうこともある、という状況でした。

 土砂災害警戒情報?氾濫警戒情報?で、オレは今、危険なの?
 警報が発表されているけど、避難勧告が出ていないぞ?逃げた方がいいの?

これをふまえ、今年度より、住民が情報の意味と取るべき行動を直感的に理解できるよう、改善された仕組みがスタートしています。


【警戒レベル】

国は、住民が取るべき行動を、5段階にレベル付けした「警戒レベル」というレベルを作成しました。

警戒レベル
内閣府HPより


特に重要なのが、

警戒レベル3 : 高齢者など、避難に時間を要する方は避難開始!
警戒レベル4 : 全員避難!

の2つです。

「レベル5じゃないの?」と思われるかもしれませんが、レベル5は、既に災害が発生しており、その場で身を守る最善の行動を取るレベル。
例えば、既に堤防が壊れ住居周辺まで洪水がおしよせ、家の屋根に上って救助を待つレベル、ということになります。

この警戒レベル、どのように発表されるのでしょうか?

気象庁は、色々な防災情報が、どの警戒レベルに相当するのかを示して発表します。
自治体は、気象庁が発表した防災情報の警戒レベルに合わせて、避難勧告、避難指示を発令します。

洪水警報が発表された場合、それは警戒レベル3相当になるため、避難に時間がかかる方は避難を開始!という流れです。


【危険度分布】

今、どのような警報が出ているか?
基本的には、自分で調べないといけませんよね。
でも、これだと、注意報から警報に切り替わったり、警戒レベルが上がっても、すぐに気づくことができません。
気づいたら、警戒レベルが5になっていた、なんてことになったら、もうどうしようもありません。

気象庁と民間事業者が協力し、スマホアプリを通じて、ユーザーが事前登録した地域の危険度、警戒レベルが上昇したら、スマホに通知してくれる、というサービスを実施しています。

・気象庁が、大雨や洪水などの観測データを解析してメッシュ化(地図上に、格子状の四角い領域で示す)し、メッシュごとに警戒レベルに対応した危険度を示す。
・民間事業者のアプリに登録した住所のメッシュが、警戒レベル3や4になれば、アプリユーザーにプッシュ通知でお知らせする。

というような流れで、ユーザーが自分で調べなくとも、スマホに通知してくれる、というサービスです。

危険度を通知
気象庁HPより



どのようなアプリで、このサービスを受けることができるのでしょうか?

危険度通知サービス
気象庁HPより

  某NERVの前身組織みたいな事業者もおられますね。

自分が住んでいる地域や、離れて暮らす家族の地域の危険度、警戒レベルを通知してくれますので、遅れることなく避難することや、避難の呼びかけを行うことができるようになります。

ハザードマップが、普段から災害を「我が事」と捉えるツールであるなら、この通知サービスは、いざというときに目前に迫っている災害を「我が事」と教えてくれるアプリです!

登録して通知を「オン」にしておけば、イザというときの避難の行動を後押ししてくれます!