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自然災害にソナエル  ~ 南海トラフ地震で想定される被害 ~

自然災害にソナエル
~ 南海トラフ地震で想定される被害 ~

台風の影響で真夏並みの暑さが続いた週でした。
暑くなったり、急激に涼しくなったりする季節の変わり目、体調管理に気を付けましょう。

MOSSA11号は、防災についてのセミナーや研修などで、内閣府や気象庁、自治体防災担当の方のお話を聴くことがあります。
その中には、非常に有効な情報がたくさんありますので、いくつかご紹介できればと思います。

地震に関係する災害への備えとして、緊急地震速報、南海トラフ地震とは、についてご紹介しました。

自然災害にソナエル ~ 緊急地震速報が鳴ったらどうする? ~ - MOSSA LOG

自然災害にソナエル ~ 南海トラフ地震ってなに? ~ - MOSSA LOG

今回は、南海トラフ地震で想定される被害についてです。

 


●南海トラフ地震による揺れ

南海トラフ地震が発生する領域は、駿河湾、遠州灘、熊野灘、紀伊半島から四国沖の海域及び日向灘まで、非常に広域に及んでおり、地震の発生の仕方も色々なパターンが想定されます。
その中でも、陸域に大きな被害を発生させるパターンで、マグニチュード9の地震が発生した場合の震度分布が下の図です。

南海トラフ地震による揺れ
内閣府防災HP 南海トラフ地震対策 より

太平洋沿岸の広い領域で震度6弱以上(黄色)、特に東海~中部地域、紀伊半島、四国の沿岸部で、震度6強(オレンジ色)、震度7(赤色)の揺れになる地域があります。
震度と被害の関係については、こちらをご参照ください。
震度6弱以上だと、立っているのが困難なほどの揺れとなります。
南海トラフ地震では、この大きな揺れが、数分間続く恐れがあります。

震度について
気象庁HP 震度について より

●南海トラフ地震による津波

南海トラフ地震による津波についても、色々なパターンが想定されます。
駿河湾から紀伊半島沖で地面の大きな滑りが発生した場合の、沿岸部の津波の高さが下の図です。

南海トラフ地震による津波
内閣府防災HP 南海トラフ地震対策 より

太平洋沿岸部はほぼ全ての領域で、5m以上の高さの津波に襲われます。
東海から中部地方、四国、九州では10m以上、伊豆半島や東海、中部地方の一部では20mを超える高さとなります。
津波の高さと被害の関係はこちらをご参照ください。
木造家屋では浸水1m程度から部分破壊を起こし始め、2mで全面破壊してしまいます。

津波の高さと被害
気象庁HP 津波について より

●南海トラフ地震による被害

東海から中部、近畿、四国、九州各地方を中心に、超広域で、地震動、液状化、津波により、建築物や交通施設等のインフラ・ライフライン等が著しく損壊することが想定されます。
また、この地域には、日本経済を支えている太平洋ベルト地帯、東名高速道路、新幹線、港湾など、国内外の経済活動を支える大動脈が含まれ、経済的被害は全国から海外まで及び、東日本大震災を遥かに超える被害規模となることが想定されます。
さらに、食料品や生活必需品の供給が滞り、全国で食料品不足が発生し、市民生活に大きな影響が及ぶことが想定されます。
最悪のケースを想定して見積もることができる被害だけでも、
住宅などの建物被害、電気ガス水道や鉄道、道路などのライフライン・交通施設、各種産業の被害の合計として、
 170兆円
となるとされています。
国家予算に匹敵する被害額です。

南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ : 防災情報のページ - 内閣府



次は、南海トラフ地震によるこの甚大な被害を少しでも軽減するための情報などについて書いていきたいと思います。
日頃から、災害への備えを心がけましょう!