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不惑のおっさんの0円筋トレと雑記ブログ

自然災害にソナエル  ~ 津波とは?その威力は? ~

自然災害にソナエル
~ 津波とは?台風の波とはどう違う?その威力は? ~

MOSSA11号は、防災についてのセミナーや研修などで、内閣府や気象庁、自治体防災担当の方のお話を聴くことがあります。
その中には、非常に有効な情報がたくさんありますので、いくつかご紹介できればと思います。

地震に関係する災害への備えとして、緊急地震速報、南海トラフ地震についてご紹介しました。

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自然災害にソナエル ~ 南海トラフ地震で想定される被害 ~ - MOSSA LOG

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今回は、東日本大震災において甚大な被害をもたらし、南海トラフ地震においてもそれ以上の被害をもたらすことが想定される、津波についてです。


●津波と、台風などによる波は、どう違う?

【左下の図】
お風呂に入り、湯船に浸かっているとき、水面に向かって息を吹きかけると、細かい波が立ちます。
これが、台風などによって発生する「波浪」です。
強い風によって、海面付近の波だけが吹き寄せられます。
【右下の図】
湯船に浸かっているとき、湯船の底で、手の平で数cm、水を押し上げると、押し上げられた水がうねりのような波になります。
これが、地震によって引き起こされる「津波」です。
海底から海面までの海水全体が押し寄せます。

波浪津波
気象庁HP 津波発生と伝播のしくみ より

●津波の発生の仕組み

海底で大地震が発生し、海底が上下方向にずれ動くと、
海水全体が押し上げられ、津波が発生します。
津波は四方八方に伝わり、海岸に押し寄せます。

津波の仕組み
気象庁HP 津波と波浪の違い より

●津波の伝わる速さ

難しい数式はMOSSA11号も理解できませんが、、、汗
津波の伝わる速さは、主に水深と津波の高さによって算出されます。
水深の深い沖合いでは、ジェット機並みの速さ!で伝わります。
津波が陸地に近付き、水深が浅くなってくると、速さは遅く、津波の高さは高くなります。
遅いといっても、自動車並みの速さ!です。

津波の仕組み
気象庁HP 津波と波浪の違い より

●津波の伝わる様子


東北大学による、2011年東北地方太平洋沖地震の津波のシミュレーション動画です。

www.youtube.com


気象庁による、2003年十勝沖地震の津波のアニメーションです。

津波アニメーション
気象庁HP 津波発生と伝播のしくみ より


【太平洋を越える津波】
東北地方太平洋沖地震による津波は、まる1日かかって太平洋を越え、アメリカや南米チリで約2mの津波となりました。
さらに、南米に到達した津波が海岸で反射し、その反射波が約2日後に日本に数十cmの津波となって戻ってきたと調査されています。
また、2007年8月にペルーで発生した地震による津波は、太平洋を横断し、まる1日かかって日本へ到達、約0.2mの津波として観測されました。

●津波の威力

このように、津波は、海水全体が速い速度で押し寄せてくる現象です。
50cm程度の津波が流れてくると、最大で200kg程度の力が両足にかかり、大人でも、流されてしまうことになります。
30cm程度の津波でも流されてしまう可能性が高いのです。

津波実験
NHKそなえる防災 第5回 津波の威力 より ©有川太郎




このように、津波が来てからでは、低い高さの津波でも流されてしまう危険性があります。
津波から逃げ切るためには、津波が来る前に、高い場所へ逃げなければなりません。
次は、津波の発生が予測される場合に発表される情報についてご紹介できればと思います。

沿岸部で地震による強い揺れを感じたら、即座に避難する意識をもって、日頃から、災害への備えを心がけましょう!