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自然災害にソナエル ~ 火山についての防災情報 ~

自然災害にソナエル
~ 火山についての防災情報 ~

MOSSA11号は、防災についてのセミナーや研修などで、内閣府や気象庁、自治体防災担当の方のお話を聴くことがあります。
その中には、非常に有効な情報がたくさんありますので、いくつかご紹介できればと思います。

前回から、火山についての備えについてご紹介しています。

自然災害にソナエル ~ 火山について ~ - MOSSA LOG

自然災害にソナエル ~ 火山によって引き起こされる災害 ~ - MOSSA LOG

今回は、火山についての防災情報についてです。


●噴火警報

気象庁は、噴火災害軽減のため、全国111の活火山を対象として、噴火警報・予報を発表しています。
噴火警報は、噴火に伴って、大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流など危険な火山現象の発生が予測される場合などに発表されます。
危険な火山現象が発生すれば、短時間で火口周辺や居住地域に到達し、避難までの時間的な猶予がほとんどないので、その発生が予測される場合には事前にお知らせしようというものです。

●噴火警報と噴火警戒レベル

噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階にレベル分けして発表する指標です。
噴火警報と火山の活動のレベル、そしてそれぞれのレベルでどのように防災対応を取るのかをリンクさせ、5段階で避難計画などが定められています。
防災対応を定める都道府県や市町村、防災対応のトリガーとなる警報を発表する気象庁、実際に防災対応を実施する警察、消防、自衛隊、そして火山活動に詳しい火山専門家が協力して、火山防災協議会という連携体制を取り、火山防災対策を進めているのです。


噴火警戒レベル
気象庁HP 噴火警戒レベルの説明 より

★レベル1
火山活動は静穏で、特段の防災対応はありません。
火山によっては、火口内への立入が禁止されていたりします。
※注意しなければいけないのは、何の前触れもなく突然噴火することもあるということです。
平成26年の御嶽山噴火災害は、レベル1の状態で発生し、戦後最悪の火山災害となりました。

★レベル2、3
警戒が必要な火山現象が発生すると予測される範囲が、火口周辺ではレベル2、火山全体ではレベル3の噴火警報(火口周辺)として発表されます。

★レベル4、5
警戒が必要な火山現象が発生する範囲が、居住地域に及ぶと予測される場合はレベル4、現象の発生が差し迫っている、あるいは既に発生している場合はレベル5の噴火警報として発表されます。

●噴火警戒レベルが運用されている火山

全ての火山で、噴火警戒レベルが発表されるのでしょうか?
現時点で、48の火山において運用されています。

噴火警戒レベルが運用されている火山
気象庁HP 噴火警戒レベルの説明 より

活火山への登山や、温泉など火山周辺へお出かけの場合は、その火山の活動レベルがいくつなのかを確認することが望ましいと考えます。

www.data.jma.go.jp

こちらのページでは、レベル2以上の火山や、直近の1週間以内に火山活動についての解説情報が発表された火山が示されています。

 



火山を正しく恐れ、火山の恩恵を享受するため、できるだけ事前に情報を入手し、
火山を正しく理解しましょう!