録り溜めた映画を考察
~ミッション・インポッシブル祭 M:I1-3~
宙吊りシーンを中心に
~ GW、それは溜まりに溜まった録画を処理する期間 ~
不惑のおっさん、MOSSA11号です
GWを利用し、録り溜めた映画を処理します
ハードディスクを軽くしないと、、、!
アメリカのテレビドラマ「スパイ大作戦」の映画化作品であり、トム・クルーズの代名詞ともいえる「ミッション・インポッシブルシリーズ」
今回はそのうち、1~3を処理
※ネタバレ含みますのでご注意ください!
●第1作 ミッション・インポッシブル(1996)
【あらすじ】
・IMF(Impossible Mission Force)の工作員、ジム・フェルプスが率いるチームは、謎の内通者の罠によって壊滅する
・生き残ったメンバー、イーサン・ハントは、内通者として裏切者の疑いをかけられ、IMF当局から追われることとなる
・イーサン・ハントは、真犯人を捜し出すため、CIA本部から極秘ファイルを盗み出し、真犯人をおびきだそうとする
・はたして、真犯人は?
ブライアン・デ・パルマ監督によるアクション・サスペンス映画です
ほとんど毎回のことですが、組織の裏切者、あるいは陰謀で追われることになるイケメンスパイ、イーサン・ハント
第1作では、味方チームを全滅させた裏切者として濡れ衣を着せられます
サスペンス要素としては、それほど複雑ではなく分かりやすいものの、終盤でのどんでん返しはなかなか面白いものでした
愕然としたのは、まさか、20年以上も前の作品であるとは、、、!!
ジョン・ヴォイト、ジャン・レノなどの豪華俳優陣に加え、「君たちが逮捕されても当局は関知しない」、「このテープは5秒後に消滅する」などのおなじみの台詞、相当なサービス精神です!!
【あの宙吊りシーン】
見どころは、CIA本部の天井からワイヤーでぶら下がって侵入し、触れてはいけない床ギリギリのところでストップするシーン、滴るひと粒の汗をスローモーションでキャッチするシーン、ラストのTGVの上での対決シーンなどなど、とにかくギリギリ、間一髪をこれでもかと見せてきます!!
この超有名となった宙吊りシーン、上でジャン・レノ演じるクルーガーというメンバーが腕をプルプルさせながらワイヤーで引っ張っているんです
少しでもワイヤーを滑らせれば、ハントは床に接触し警報が鳴ってしまうという状況で、クルーガー、超踏ん張りました!!
クルーガーの腕力的な頑張り無しこそ、影の主役だったわけですね
やはり、筋肉は大正義
●第2作 M:I-2(2000)
【あらすじ】
・バイオサイト製薬会社が開発した、感染すれば20時間で死亡するキメラウイルスとその治療薬ベレロフォンを、IMFのショーン・アンブローズが強奪
・IMFは、イーサン・ハントのチームに、アンブローズの元恋人のナイア・ホールを加え、アンブローズの目論見を阻止させようとする
・アンブローズは実はキメラウィルスを入手できておらず、バイオサイト本社に残されたキメラウィルスを巡り、ハントとアンブローズが争奪戦を繰り広げる
・争奪戦の最中、ナイアはハントを守るため自らをキメラウィルスに感染させる
・アンブローズは、感染したナイアを街中で開放し感染を世界中に拡大させることで、治療薬独占によるバイオサイト社株式の高騰という金儲けを企む
・ハントはナイアを救い、アンブローズを阻止できるのか?
ジョン・ウー監督によるアクション・サスペンス映画です
いや、ほぼアクション映画です
ジョン・ウー監督は、チョウ・ユンファの出世作となった「男たちの挽歌」シリーズの監督で、はためくロングコート、華麗なガン・アクション、二丁拳銃、そして白い鳩など、「ジョン・ウー・アクション」として有名です!!
本作品でも、二丁拳銃のガン・アクション、スローモーションで飛ぶ白い鳩などのアクション満載で、何も考えずに観るにはとても面白い!
第1作にくらべ劇的にチャラくなったイケメンスパイ、イーサン・ハントは、今回は組織の裏切者ではありません
さりげなくIMFの上司として出演しているアンソニー・ホプキンスも良い味を出しています!
本作品も実は20年近く前の作品ですが、劇中のPCのスペックが低い以外は、最近の映画作品と何ら見劣りすることはありません!
【あの宙吊りシーン】
本作では、バイオサイト本社の高層ビルの屋上の、わずか数十cmの排気口に、ヘリコプターから飛び込み、宙吊りとなります!
そして、二丁拳銃、ダンスのように華麗なガン・アクション、戦闘中に白鳩がスローモーションで飛び、眼前に迫るナイフがギリギリの間一髪を演出、バイク・アクションなどなど、これでもかとアクションが盛り沢山です!!
今回の宙吊りシーン、前作にくらべギリギリ感が足りないように見えますが、 ワイヤーでぶら下がっている高さが桁違いです!
ワイヤーは、高層ビル上空のヘリコプターからビル屋上排気口の狭い隙間を通っており、ヘリコプターの超安定した姿勢制御が不可欠です!
つまり、本作の殊勲者は、ヘリコプターを操縦していたビリーという騒がしいメンバーだったのですね!
●第3作 M:I:Ⅲ(2006)
【あらすじ】
・第一線から退き、教官としてIMFエージェント育成を行っていたイーサン・ハントは、表向きは交通局の職員と身分を偽り、婚約者のジュリアと幸せな生活を送っていた
・かつての教え子のエージェント、リンジーが、ベルリンで捕らえられ、ハントは救出作戦に協力しリンジーを救出するが、彼女を捕らえた死の商人、オーウェン・デイヴィアンの罠により、リンジーは殺されてしまう
・ハントと彼のチームはデイヴィアン逮捕のため、バチカン市国でデイヴィアンを確保するものの、護送中に何者かに襲撃されデイヴィアンは逃亡し、逆にジュリアを人質に取られてしまう
・デイヴィアンはハントに対し、「ラビットフット」という極秘のものを奪わなければ、ジュリアを殺すと脅迫
・果たしてハントは「ラビットフット」を入手し、ジュリアを助けることができるのか?
J・J・エイブラムス監督によるアクション・サスペンス映画です
J・J・エイブラムス監督は、物語の核心部分を隠した演出で知られており、本作品でも「ラビットフット」は最後まで何なのか分からず仕舞です
一方で、前作ほどの派手なアクションは少ないものの、とんでもなく大掛かりなアクションが用意されています!
驚いたのは、冒頭でハントが婚約、結婚していること!!
ミッション上の芝居?とか思いましたが、どうやら本当に結婚!!
そして今回の上司は、「MATRIX」でモーフィアス役のローレンス・フィッシュバーン!
実はイイ上司でした!!
【あの宙吊りシーン】
本作では、まず、バチカン市国への潜入シーンで、宙吊りシーンが入ります!
しかし、これでは正直物足りません!
ギリギリ感も間一髪もありません!!
と思っていたら、とんでもない方向に進化した宙吊りが仕掛けられます!!
なんと、上海の高層ビルからダイブ、宙吊りとなり、ビルとビルの間を振り子運動で移動し、目的のビルに侵入するというもの!
ギリギリ感も間一髪も置いといて、スゴイの一言です!!
ギリギリ感としては、身体の真上をトラックが通り過ぎ、間一髪としては、自分の脳内に埋め込まれた 爆弾を破壊するため、自分に高圧電流を流し、ジュリアの蘇生で間一髪生還するというシーンですね!
今回の宙吊りシーンは、過去作にくらべ、スケールが桁違いです!!
ビルからビルに飛び移ることを考案した張本人のハントがやはりスゴイのですが、影の殊勲者は、ダイブ直前まで付き添いハントを支えた、M:Iシリーズ皆勤賞のルーサー・スティッケルでしょう!
M:Iシリーズ4~6作については、改めて書きたいと思います!
最後まで見ていただき、ありがとうございました!