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不惑のおっさんの0円筋トレと雑記ブログ

自然災害にソナエル  ~ 避難しなきゃ!でも実際に行動に移せる? ~

自然災害にソナエル
~ 避難しなきゃ!でも実際に行動に移せる? ~

暑い!
いつのまにやら、厳しい残暑です!
そして、台風、ゲリラ豪雨のシーズンでもあります。

MOSSA11号は、防災についてのセミナーや研修などで、内閣府や気象庁、自治体防災担当の方のお話を聴くことがあります。
その中には、非常に有効な情報がたくさんありますので、いくつかご紹介できればと思います。

これまでは、
 普段から確認しておくべき情報として【ハザードマップ】
 大雨などの際に確認すべき情報として【警戒レベル】と【危険度分布】
をご紹介しました。

 では、実際に警戒レベル3、4の状況になり、避難が必要な場合、実際に行動に移せるのでしょうか?


●正常化の偏見(正常化バイアス)

お聞きになったことがあるかもしれません。

人間の心理として、
 自分にとって都合の悪い情報は無視する
 自分にとって都合の良い情報は過大評価する
という特性があります。

1年間の交通事故で、約4000人の方が亡くなっている
 ⇒ 自分がその中の1人になるとは考えない。自分は大丈夫。

宝くじで1億円が4000人に当たる!
 ⇒ 当たる気がする!買いに行かねば!

避難勧告が発令されても、隣近所も避難していない、去年は大丈夫だった、など、避難しない理由を見つけて勧告を無視してしまうのです。。

●実際に行動に移すには? 行動に移す後押し

避難するということは、家や家財道具を放り出して逃げる、ということです。
そりゃ、誰だってしたくないですよね。
避難しない理由を見つけて、自分を正当化したくもなります。
避難しなきゃ!
国土交通省 防災教育ポータル


我が事と認識する

まずは、災害は他人事ではないこと、災害が迫っていることを我が事と認識することです。
そのためのハザードマップ、
そのための警戒レベルプッシュ通知
です。

しかし、それだけでは、いざ災害が目前に迫っていても、大多数の人は避難に踏み切れないのが実情です。

様々なチャンネルで避難を後押しする

スマホの通知をきっかけに、様々なチャンネルで避難の呼びかけを認識し、避難を行動へ移す方向へ意識を傾けます。
テレビ放送でも、防災無線でも、自治体のHP等のお知らせでも構いません。
スマホ通知を多重化することも一手です。
複数のチャンネルが、避難が必要な状況だと報じていると認識することが、避難行動を開始することへの後押しとなります。

最も強力な後押し

身近な隣人からの避難の声かけ、家族からの避難コールが、避難を行動に移すため、強く背中を押してくれます。
身近な人、隣近所や家族からの呼びかけがあって、ようやく、人は、避難を行動に移すことができます。

国土交通省では、住民自ら避難の行動を起こすためのプロジェクトを進めています。
「NHKニュース防災」アプリや、「Yahoo!防災速報」アプリでも、危険度をプッシュ通知してくれます。
これを利用して、離れて暮らす家族に、「逃げて!」コールを行い、避難を促すという取組です。

www.mlit.go.jp

率先して避難する人の存在

2011年3月11日、大津波が押し寄せる中、釜石市の釜石東中学校の生徒が地震後に率先して避難し、それを見た近所の小学生、教職員が、さらに近隣住民があとに続きました。
「釜石の奇跡」として、有名なお話ですね。
避難行動の強力な後押しとなる、「率先避難者」の存在は、非常に重要です!


MOSSA11号、そのような状況になったとき、率先して避難する人になれるかどうか、自信は全くありませんが、その意識はしっかり持っておきたいと思います。